アルコールチェッカー(アルコール検知器)の除菌対策事情とは?
新型コロナウイルスの影響により、アルコールチェッカーの使用に関して、一部不安の声があがっています。アルコール検知器協議会並びに各機器のメーカーは、アルコール除菌による誤判定の発生を防ぐことを考慮しつつ、除菌対策をそれぞれ発表する措置をとっています。
除菌方法を間違えると、故障に繋がりかねないため、アルコールチェッカーの除菌対策にまつわる事情について、正しい情報を詳しく見ていきましょう。
アルコールチェッカーの使用上の注意点
アルコールチェッカーを利用するにあたって、次のポイントを押さえ、管理者の責任下で使用するようにしましょう。
アルコールチェッカーでなぜ誤判定が起きるのか
そもそもアルコールチェッカーは、呼気のアルコール度を検知することができる機器ですが、アルコールが漂う空間で使用してしまうと、空気中のアルコール成分にも反応してしまうこともあります。しかしこれは、アルコールを誤検知したと一見捉えがちですが、むしろ正常に検知しているのです。
アルコール検査を正しく行うために
まず、アルコール検査時の際は、しっかり換気された環境で検査をするようにしてください。もしストローホルダーを利用する際、コロナウイルス感染対策として、複数人での使用は控え、都度交換と洗浄を行いましょう。また使用前は、極力うがいをしておくよう、配慮してください。
保管の際、アルコール成分を使用している除菌剤からは、遠ざける形で置くようにしましょう。検査時に検知したアルコール数値を表示するほか、数値が0になかなか戻らない事態になってしまうこともあります。
洗浄方法はメーカーごとに千差万別
機器に不具合が起きないよう、正しい除菌や洗浄方法でキレイにしようと思っても、メーカーによって特性が異なるので、機器の説明書や公式ホームページ、または問い合わせて確認するようにしましょう。中には、専用の洗浄剤を用意しているメーカーもあるので、その場合は極力、そちらを使用するようにしてください。
ちなみに、次亜塩素酸による消毒は、アルコールによる誤判定が起こることはないでしょう。しかし人体への影響や、長期間での使用によって、検知器に劣化や腐食を発生させるといった懸念があるため、使用を控えるよう働きかけているメーカーもあるので注意してください。
正しく使用すればアルコールチェッカーが感染源となる確率は低い
おそらくここに不安を覚える利用者も多いことでしょう。アルコールチェッカーを介した感染が危惧されていますが、これまでも新型コロナウイルスに限らず、感染症対策の観点から、使うごとにストローを取り替える形で使用されてきました。そのため、使用者同士での直接的な接触とはならないことから、感染する可能性は極めて低いとされています。
以上のことを総括すると、アルコールチェッカーを除菌することはもちろん、車両に常置されている携帯型アルコールチェッカーを活用するといったような、複数の検知器を用いることで、感染防止に繋がるとも考えられるでしょう。
除菌は機器の故障や誤作動に影響しないよう行うことを前提に、それぞれに適した方法で行う必要があります。ただし、どのメーカーでもおすすめできる例もあります。たとえば、マウスピースやフィルターユニットの交換時に、ゴム手袋の着用を使用することを推奨しているメーカーもあるので、これはどのメーカーを使用するうえでも参考にした方がいいと言えるでしょう。
なお、消毒用エタノールをマウスピース洗浄に使用する際は、充分に乾かしたうえで再び使用するようにしてください。
アルコールチェッカーの使用の手順を見てみよう
新型コロナウイルス対策の一環として、手洗いとアルコール除菌がもっとも基本的な方法となっています。しかし、手指にアルコール消毒を施して間もなく、機器を使ってしまうことで、誤検知の報告が相次ぐ事態も一部みられるようです。
そのため、アルコール除菌が原因で誤判定となるトラブルを防ぐべく、アルコール検知器協議会から、次の4つの手順でアルコールチェッカーを使用することが推奨されています。
まず、1つ目に、手指をアルコール除菌します。2つ目は石けんで手指をしっかり洗ってから、3つ目でアルコールチェッカーを使用してください。そして4つ目で、再び手指をアルコール除菌して完了としましょう。
なおアルコール除菌剤は、肌にまとわりつくジェルタイプのものだと、アルコールが成分がなくなるまでに、時間を要してしまいます。そのため、ジェルタイプはなおのこと、アルコールチェッカーを使用する前に、石鹸でしっかり手指を洗い流さなければなりません。
まとめ
今や、新型コロナウイルスと無縁の業界を見つける方が難しいほど、どの企業も対策に取り掛からなければならないという苦境に立たされています。それはアルコールチェッカーも同様で、利用者にとって大きな不安要素であったことが、あらためて実感できたかもしれません。
これからアルコールチェッカーを使用する、乗り換えを検討している企業様は、除菌・新型コロナウイルス対策を積極的に実施しているメーカーなのか、商品なのかという視点でも、アルコールチェッカーを選ぶ必要があるでしょう。
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