ビール1杯飲んだら何時間後に運転できる?アルコールが抜ける仕組みとは
「缶ビール1本なら運転しても大丈夫?」「お酒を大量に飲んだけど寝たら大丈夫?」「何時間経てばお酒は抜ける?」こんな疑問をお持ちではありませんか?本記事では、飲酒後どれくらいの時間が経過するとお酒が抜けるのか、お酒が身体から抜ける仕組みについて解説します。ぜひ参考にしてください。
ビール1杯分のアルコールが抜けるまでの時間
お酒を飲める方で、ロング缶のビールを飲酒して身体からぬけるのに約4時間、女性や高齢者、弱い方で約5時間かかると言われています。
ビール1杯のアルコールはどれくらいで抜けるのか
個人差はありますが、アルコールが身体から抜ける時間の目安は、缶ビール1本(350ml)で約2~3時間です。飲んだアルコールは肝臓で分解され、尿や汗として体外に排出されます。とはいえ、性別や体重、代謝など、さまざまな要素により異なるため注意が必要です。
飲酒運転や酒気帯び運転による罰則とは
ここでは、飲酒運転や酒気帯び運転による罰則や、基準値などについて触れていきます。
【飲酒運転の罰則】
酒気帯び運転のように明確な基準値はなく、呼気アルコール濃度は関係ありません。呂律がまわっていない、まっすぐ歩けていないなど、運転手の様子を見て判断するのが一般的です。飲酒運転と判断された場合、5年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科せられ、違反点数35点で3年の免許取消になります。
【酒気帯び運転の罰則】
飲酒検問などで検査を行い、呼気1リットル中のアルコール濃度が0.15mg以上か血液1ミリリットル中に0.3mg以上のアルコール濃度で酒気帯び運転と判断されます。罰則としては、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金が科せられます。
大量にお酒を飲んだ場合、翌日の運転に影響することもある
深酒して早朝から運転して仕事に行くことはありませんか?この項目では、前日に飲んだお酒が翌日の運転に影響を及ぼすのかについて解説します。
二日酔いの朝は運転NG?
飲み終わった時間や、飲酒量によっても違いはあるものの、翌日の運転に影響があるケースは少なくありません。ビール(500ml)を3本飲むと約10時間必要です。前日の23時までお酒を飲んでいると仮定した場合、お酒が抜けるとされるのは翌日の9時以降になります。
お酒が好きな方ならビール3本程度では、翌日に頭が痛くなったり気分が悪くなったりしないのではないでしょうか。二日酔いはそれ以上の飲酒量である可能性が高く、前夜に摂取したアルコールがまだ身体に残った状態で、飲酒運転の恐れがあると言えるでしょう。
アルコールを早く抜く方法
結論から言いますと、アルコールを早く抜く方法はありません。強いていうなら安静が一番で、尿や汗として早く体外に出したい場合は、水分補給がおすすめの方法です。糖分やビタミンCもアルコール分解には必要とされているため、清涼飲料やトマトジュースを飲酒後にこまめに摂取すると良いでしょう。
アルコールが抜ける仕組みと運転できるまでの時間
ここでは、アルコールを摂取してから抜けるまでの仕組みや時間について触れていきます。
アルコールが身体から抜ける仕組みとは
アルコールを摂取すると、まずは胃や小腸などの体内消化器官によって吸収されます。その後、肝臓の酵素の働きにより分解し、分解された成分は筋肉などの肝臓外組織でさらに分解されます。最後に呼気や尿となって体外に排出されますが、飲酒量によってはこの過程は一回では完了しません。
このような現象を二日酔いと言い、大量飲酒では分解しきれず、吐き気や頭痛などの症状が起こります。
アルコールの種類による抜ける時間の違い
アルコールが身体から抜ける時間は体重や性別、分解能力などによって異なり一様ではありません。アルコール1単位を20g前後の純アルコールを含む酒類の量とした場合、アルコールの種類によって以下のような違いがあります。
・ビールではロング缶1本(500ml)
・日本酒1合(180ml)
・チューハイ7%のもので(350ml)
アルコールが身体から抜ける時間の計算方法
アルコールが身体から抜ける時間の計算方法を紹介します。
純アルコール量(g)÷(体重×0.1)=アルコール処理に要する時間
例えば、体重60㎏の人がビールのロング缶1本を飲んだ場合、純アルコール量:20÷(体重×0.1):6=3.33で3時間以上となります。こちらも、年齢や性別、アルコールの分解能力で違いがあるため注意しましょう。
まとめ
本記事ではアルコールが身体から抜ける仕組みや、分解するために必要な時間について簡単に説明してきました。紹介した計算式や時間はあくまでも目安で、完全に身体からアルコールが抜ける時間ではありません。もし、目安の時間が過ぎていてもフラフラしたり、いつもと状態が違ったりする場合は運転を控えましょう。「一晩寝たから大丈夫」「時間が経ったから大丈夫」などと勝手な判断をせず、自分の身体と向き合い、飲酒運転をしないように気を付けてください。
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