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甘酒はアルコールチェッカーに引っかかる?甘酒のアルコール度数とは

公開日:2022/07/15   最終更新日:2023/01/05

お正月などでよくふるまわれる甘酒。子どもでも飲めるほど甘いため、飲みやすくて好きだという人も多いでしょう。しかし、お酒と名前がついているので、ドライバーが飲んで大丈夫かと気になる人もいるのではないでしょうか?今回はそんな疑問を解決するため、甘酒を飲むときの注意点を詳しく解説していきます。

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甘酒のアルコール度数

市販の甘酒のアルコール度数は1%未満です。含まれていてもごく微量で、ものによってはアルコールが含まれていないものもあります。そのため商品名に「酒」とついていますが酒税法の酒には該当せず、分類は清涼飲料水です。

また、甘酒は原料によって2つの種類があります。ひとつは米麹から作られているもの、もうひとつは酒粕から作られているものです。次にそれぞれの違いについて見ていきましょう。

原料が米麹のもの

原料が米麹の場合、その成分にアルコールは含まれていません。つまりお酒ではないのです。麹と米を熟成発酵させる伝統的な方法で作られており、製造過程でアルコールは使用されていません。特徴である独特の甘さは、麹の消化酵素が米のでんぷん質をブドウ糖に変えることでつく風味です。

原料が酒粕のもの

酒粕から作られる甘酒もあります。酒粕とは日本酒を作った後に残る粕です。お酒の製造工程で発生したものなので、濃度8%程度のアルコールが含まれています。8%と聞くとかなり高いと感じる人もいるでしょう。しかし、製造工程でアルコールは薄められ、最終的に1%未満の甘酒となります

甘酒を飲んでも飲酒運転にはならない?

まずは飲酒運転となる基準を確認しておきましょう。アルコールチェッカーで測ったとき、呼気1リットルあたり0.15㎎以上が飲酒運転の対象です。具体的な飲酒量で表すと、ビールであれば中瓶1本、日本酒なら1合、焼酎では0.6合相当を飲んだときに検知される値です。

また、アルコールチェッカーの数値以外にも飲酒運転になる場合があります。酒酔い運転と呼ばれる状態です。これは、呼気のアルコール量に関係なく飲酒によって運転に支障をきたしている場合に対象となります。警察官に正常な運転ができる状態にないと判断されると、酒酔い運転として検挙されてしまうので注意しましょう。

米麹が原料ならアルコールを含まない

前述しましたが、米麹が原料の場合、甘酒にはアルコールは入っていません。そのため、いくら飲んでも酔う心配はないでしょう。米麹の甘酒は、飲酒運転を気にせず好きなだけ飲んでも大丈夫です。

酒粕が原料の場合は注意が必要

一方、原料が酒粕の場合は成分にアルコールを含みます。ただし、含有量はわずかで、アルコール度数1%未満です。そのため、数杯程度であれば飲酒運転の基準となる0.15㎎は超えないでしょう。しかし、飲めばアルコールが体内に取り込まれる事実は変わりありません。大量に摂取すれば、基準値を超えて飲酒運転になるかもしれないとは覚えておきましょう。

甘酒を飲むときの注意点

甘酒はアルコール度数が非常に低いとはいえ、飲むときには注意が必要です。こちらでは、甘酒を飲むときに気をつけたいことをご紹介します。

お酒に弱い人は飲んだら運転しない

お酒に弱い人がアルコールを含む甘酒を飲んだら、運転は絶対に避けるべきです。微量なアルコールでも正常な運転ができない可能性があります。アルコールが摂取されれば、量に関わらず必ず体は反応するものです。

とくに極端にお酒に弱い人では、運転時の判断が鈍ったり、視界がはっきりしなくなったり、ハンドルの操作ミスにつながる可能性もあります。自分はお酒に弱いという自覚のある人は、飲んだ後の運転は絶対やめましょう。

手作りのものは避ける

手作りの場合、市販のものよりアルコールが強くなる危険性があります。鍋などを使って作る場合、アルコール度数の調整が難しいためです。

甘酒を作る過程には、お湯に入れた酒粕と砂糖を煮詰める段階があります。もしこの段階で加熱が充分にされていなければアルコール度数が高い甘酒となってしまうでしょう。そのため、手作りの甘酒を出されてもドライバーはきっぱりと断ってください。

米麴が原料のものを選ぶようにする

種類を選択できるならば、米麹のものを選びましょう。酒粕を使用せず、米麴が原料であればアルコールは含まれていません。外出先でふるまわれた場合、自分で種類を選べるケースは少ないでしょう。しかし、もし複数の種類から選択可能であれば、米麹の甘酒を選んでおけば飲酒運転を気にせずに楽しめます。

アルコールを熱で飛ばす

酒粕の甘酒を飲む場合でも、熱でアルコールを飛ばして度数を下げるやり方もあります。甘酒を5分ほど強火で煮立たせれば、ほとんどアルコールがない状態にできるでしょう。この方法はキッチンや調理器具を使うため、シチュエーションが限られますが、どうしても酒粕の甘酒を飲むときには使ってみてはいかがでしょうか。

 

甘酒に含まれるアルコールは微量であり、大量に摂取をしなければアルコールチェッカーに引っかかる可能性は低いでしょう。また、米麴のものであれば、そもそもアルコールが含まれておらず飲酒運転を気にする必要はありません。しかし、極端にお酒に弱い人にとっては、微量のアルコールでもハンドル操作を誤るなどの危険性があり、充分な注意が必要です。

また、手作りの場合は市販のものよりもアルコール度数が高くなっている可能性があります。この場合は飲むのを避けるか、加熱してアルコールを飛ばすなどの対応をしましょう。甘酒についての正しい知識を身につけて、お酒の席を楽しんでください。

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