アルコールチェッカーの消毒を行う際に注意するべきポイントとは?
トラックの長距離ドライバーや、タクシーの運転手は就業前にアルコールチェックを必ず行います。アルコールチェッカーを導入している事業所も多いでしょう。アルコールチェッカーは多くの人が使用するため、定期的に消毒する必要があります。そこでこの記事では、アルコールチェッカーの消毒方法や、誤認知を防ぐ方法などを解説します。
アルコールチェッカーの具体的な消毒方法
アルコールチェッカーとは、息を吹きかけて体内のアルコール濃度をチェックする機器のことです。2011年5月より、アルコールチェックがトラックの長距離ドライバーやバス、タクシーの運転手などに義務づけられました。
近年では多くの企業がアルコールチェッカーを使用し、従業員のアルコールチェックを行っています。アルコールチェッカーを使用することで飲酒運転を回避し、事故を未然に防ぎます。トラックやタクシー、バスの事業所にとってアルコールチェッカーは欠かせないものです。
ちなみに体内のアルコールをチェックする方法には、血液によるものと呼気によるものがありますが、血液で測定するには病院へ行かなければいけません、その点アルコールチェッカーを使えば、気軽にチェックできます。多くの時間や手間をかけることなく実施でき、痛みも伴いません。
ただ、台数が少ないアルコールチェッカーを多くの人が使用するため、定期的に消毒をする必要があります。ここからは、アルコールチェッカーの具体的な消毒方法を解説します。
アルコールでの除菌
除菌といえばアルコールを思い浮かべる人が多いでしょう。アルコール除菌スプレーや除菌シートは、スーパーやドラッグストアでもすぐに手に入れられます。
しかしアルコールでの消毒はよくありません。アルコールの除菌スプレーや除菌シートを使うと、誤作動や誤反応が多くなるからです。
次亜塩素酸での除菌
次亜塩素酸や次亜塩素酸ナトリウムでの除菌は、次亜塩素酸は殺菌効果や漂白効果がある消毒剤です。ドラッグストアで手に入れられ、家庭用の商品も販売されています。アルコールが含まれていないため、誤作動や誤反応も起こりません。
しかしアルコールより除菌効果は低くるうえ、人によっては肌への刺激を感じることもあります。
PHMB(ポリヘキサメチレンビグアナイド)での除菌
PHMBとは、アルコールや塩素が含まれていない消毒剤のことです。無臭で低刺激の上、汗や皮脂がついても効果が保たれます。
世界中で使用されており、人体に安全なため、食品業界でも使われています。
アルコールチェッカーの消毒を行う際に注意するべきポイント
さまざまな方法があるアルコールチェッカーの消毒ですが、本体やセンサーに消毒液をかけてしまうと、故障の原因になることがあります。消毒液がかかったときには、必ず完全に乾かしてから電源を入れてください。アルコールチェッカーは本体ではなく、マウスピースやストロー、フィルターをこまめに消毒するようにしましょう。
もし次亜塩素酸を使用する場合、消毒液に30分以上漬け置きをしてください。簡単に行いたいのであれば、次亜塩素酸やPHMBを含んだシートで拭きましょう。また、消毒をしたあとには消毒液をしっかりと水で流し、完全に乾かしてから使用してください。
消毒液がついたままだと、誤反応を起こす可能性があります。くれぐれも、アルコールスプレーや除菌シートを使用したり、アルコール消毒した手でアルコールチェッカーを消毒したりしてはいけません。そして本体に直接消毒液をかけてもいけません。センサーや部品内に消毒剤が入り、故障の原因になってしまいます。
アルコールチェッカーの誤認知を防ぐための消毒方法以外の対策
アルコール除菌剤をアルコールチェッカーまわりに置いてはいけません。アルコール成分が空中を漂い、誤認知や誤反応を起こしてしまいます。しっかりと換気するのが賢明です。また、アルコールチェックする前の食事やたばこは控えましょう。アルコールチェッカーはとても精密にできており、少量のアルコールが含まれた食べ物でもアルコールを感知してしまいます。
たとえば、マウスウォッシュ、栄養ドリンクなどでも反応する可能性があります。アルコールチェックする30分前は、食事したり喫煙したりしないようにしてください。誤反応が出た場合、しっかり口をすすいでから再度検査するようにしましょう。
まとめ
さまざまな人が利用するアルコールチェッカーは、定期的に消毒する必要があります。アルコールチェッカーの消毒は職場の衛生を守ります。また誤反応を防ぐことにもつながります。アルコールチェッカーの消毒にはいくつかの方法がありますが、アルコール除菌スプレーやシートを使うのはおすすめできません。そして本体やセンサーに消毒液を直接かけないようにもしてください。アルコールチェッカーは最適な方法で消毒し、長く快適に使えるようにしましょう。
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