アルコールチェックは鼻息でもできる?測定結果の影響について解説!
アルコールチェッカーを使用していて、「鼻息でやったらどうなるのだろう」と疑問に思ったことはありませんか?鼻息でもアルコールチェッカーで測定できるのか、飲酒をごまかせるのか。気にはなるけど実際に試すのはためらわれる。そんな皆さんのために、本記事にて疑問にお答えします。
アルコールチェッカーの測定方法
鼻息に反応するかという疑問を解消する前に、アルコールチェッカーの測定方法について確認しましょう。
吹きかけ式
アルコールチェッカーのセンサー部分に向けて息を直接吹きかける方式です。吹きかけ式は3種類ある測定方法の中でもっとも手軽に測定できます。他方で、息を吹きかける際に口の周囲の空気を巻き込むため、吐き出した息だけを測定できているわけではありません。また、吹きかける角度や強弱の影響も受けるため、結果にばらつきが生じる可能性があります。
ストロー式
市販のストローを差し込み、ストローをくわえて息を吹き込む方式です。ストローを通った息が機械内部に入るため、口の周囲の空気を巻き込むことはありません。吐き出した息がしっかりと入るため、吹きかけ式より精度が高くなっています。
マウスピース式
機種ごとに専用のマウスピースが付属しており、マウスピースを通して息を吹き込む方式です。ストロー式と同様に吹きかけ式より精度が高いです。
鼻息でのアルコールチェックは可能
それでは、鼻息でアルコールチェックができるのかどうかですが、結論からいうと可能です。先に説明したとおり、アルコールチェッカーは吐き出された息をセンサーが感知して測定するものです。測定に必要な量の鼻息を出せれば、測定結果が表示されます。
何らかの事情により鼻息で測定しなければならない場合、吹きかけ式とストロー式・マウスピース式を比較すると、吹きかけ式が使いやすいといえるでしょう。
吹きかけ式における鼻息での測定
吹きかけ式の場合、やはり測定の手軽さがメリットです。ただし、実際に測定をする上では、十分な量の鼻息を吹きかけられるかという問題が出てきます。たとえば、風船を口でふくらませる人でも、鼻でふくらませるとは限りません。口から息を吐き出すのに比べ、鼻から息を吹き出すことに慣れていないからです。
鼻息で測定をするときは、深く息を吸い込み、片方の鼻をふさいで息を吹き出すなど、流量を確保する工夫が必要になるでしょう。なお、吹きかけ式はそもそも測定精度で劣る面があるという点を忘れないでください。
ストロー式・マウスピース式における鼻息での測定
吹きかけ式より精度が高い点がこの2つの方式のメリットですが、鼻息による測定をする場合はストローまたはマウスピースのアタッチメントを使用する点が大きなデメリットとなっています。鼻の中にアタッチメントを挿入することになるため、抵抗を感じる方が多いでしょう。挿入しすぎると鼻の内部を傷つけるおそれもあります。
また、口と違ってアタッチメントをくわえる動作ができないため、アタッチメントの外に鼻息が漏れてしまいます。口でくわえたときと同じように吹き出した息がしっかり入るとはいいがたいでしょう。
鼻息でも測定結果に影響はない
ここまでは鼻息での測定の仕方について説明してきました。口から息を吐き出す場合と比べて難しい点はあるものの、測定ができないわけではありません。それでは、測定結果への影響はあるのかというと、鼻息で測定したとしても基本的にはアルコールチェックの結果に影響はありません。
ただし、「基本的には」と前置きしたとおり、影響が出る場合もあります。以下では、測定結果に影響が出ない理由と影響が出ると考えられる場合について説明します。
測定結果に影響が出ない理由
アルコールチェッカーが測定しているのは、吐き出した息に含まれるアルコール(呼気アルコール)の濃度です。このアルコール濃度は肺から来ています。飲酒によって摂取されたアルコールは、胃や腸から血液に吸収されるものです。このアルコールは肝臓で分解されるのですが、分解しきれなかったアルコールはそのまま血液に運ばれて全身を巡ります。
アルコールを含んだ血液が肺を通る際に一部を呼気として排出するため、吐き出した息の中にアルコールが含まれているのです。したがって、口からの息も鼻息も元をたどれば肺から来ているため、測定結果に影響はありません。鼻息で測定すれば飲酒をごまかせる、ということはないのです。
測定結果に影響が出ると考えられる場合とは
アルコールが肺から来ているのであれば、測定結果に影響が出るのはどのような場合でしょうか。それは、口の中に残っているアルコール(口腔内残存アルコール)が原因でアルコールチェッカーが反応する場合です。
一部の飲食物やうがい液などにはアルコールが含まれており、それらを摂取・使用すると一時的に口の中にアルコールが残ります。このアルコールは肺ではなく口の中にあるため、口から吐き出した息にはアルコールが含まれていても鼻息にはアルコールが含まれていない、という状況が発生しうるのです。
口腔内残存アルコールに反応している場合は、基本的に飲酒による反応ではありません。つまり、鼻息の方がより正確な測定ができるともいえます。とはいえ、鼻息によるアルコールチェックは一般的に採用されておらず、より正確な結果が出るという検証がされたものでもありません。特別な事情がない限りは口から息を吐いて測定をしたほうがよいでしょう。
以上、鼻息によるアルコールチェックについての解説でした。本記事で疑問は晴れたでしょうか。鼻息での測定も選択肢としてはありますが、現時点ではおすすめできるものではありません。それぞれの機種の説明書にしたがって適切な方法で測定をしましょう。
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