【要注意】アルコールチェッカーに引っかかる恐れのある食べ物・飲み物
お酒を飲まない人でも、何気なく食べているものの中にアルコールが含まれており、基準値を超えることがあります。アルコールチェッカーに引っかかってしまって業務に支障が出るのも大変ですが、最悪の事態も考えられるでしょう。知らないでは済まされない、知っておきたいアルコールチェッカーに引っかかる恐れのある食べ物と飲み物を紹介します。
飲酒運転の基準値とは?
アルコールが含まれている食べ物と飲み物の情報を知る前に、まずは飲酒運転になる基準値を知りましょう。飲酒運転になるアルコール度数を知り、その上で紹介する食べ物にどの程度含まれているのかを理解することが大切だからです。
■飲酒運転の基準値
飲酒運転の基準は呼気の中に含まれているアルコールの量で、2種類の罰則が規定されています。酒酔い運転と酒気帯び運転です。酒酔い運転は、飲んで酔っている状態での運転を指します。まっすぐ歩けない、注意力散漫など明らかに酔っている状態で、呼気のアルコールが一定量以上の場合です。酒気帯び運転は、酔っている状態ではないものの、体内に一定量のアルコールが残っている状態での運転を指します。いずれにしても危険な状態であり、交通事故を起こしかねないことから、厳罰に規定されているのです。
■飲酒運転の基準ごとの罰則
酒酔い運転の違反の場合は、罰則点数が35点、免許の取り消しが3年という厳罰です。さらに、交通事故を起こした場合は民事や刑事罰則が加わります。
酒気帯び運転の場合は、アルコールが呼気1L中に0.25mg以上では免許取り消し2年と罰則点数が25点追加されるようです。また、0.15~0.25mgの場合は13点の罰則点数、免許取り消しが90日の基本罰則とされています。ここで重要なのは0.15~0.25mgの罰則が、アルコールと一般的にイメージされているような酒類でない場合でも、数値を超えてしまうことがあることです。
アルコールチェッカーに引っかかる恐れのある食べ物・飲み物
ここでは、運転前に食べてしまうと引っかかってしまう危険性がある食べ物と飲み物をわかりやすく解説します。お菓子や食べ物、飲み物もあるので、避けるようにしましょう。
■アルコールを使用したお菓子
お菓子の加工や材料にアルコールが使用されているものは、運転前に食べると飲酒運転に引っかかる可能性があります。たとえばチョコレートでは、ウイスキーボンボンやビールを使用したチョコレートの商品が該当するようです。原材料にお酒が使用されているので、運転前に食べないようにしましょう。
また、注意したいのはリキュールを使った商品です。甘いため見過ごされがちですが、フルーツなどをお酒につけて美味しさを抽出したエキスになので、ブランデーやビールと同じものとして扱われます。
また、フルーツの味つけにアルコールを使用したものもNGです。代表的なのはドライフルーツの香りづけに、ブランデーやウイスキーを使用しているケースでしょう。ドライフルーツをそのまま食べるのも、気づかないまま基準値を超えていることがあります。
■日本酒を作る材料を使用した加工食品
お酒を作る材料を使った食べ物にも、アルコールが含まれています。とくに、日本酒の酒粕にはアルコールが残っているので注意が必要です。まずは、奈良漬けや粕漬けなど、酒粕に野菜や魚を漬けた加工食品には、多くのアルコールが食品に浸透します。さらに、生で食べる場合は、食品に含まれているアルコールをすべて体内に取り込むことになるので注意してください。酒粕にはアルコールが8%含まれており、酒粕汁で違反になるケースもあるため、避けることが重要です。
■アルコールが実は入っている飲み物
ノンアルコール飲料、栄養ドリンクにもアルコールが含まれています。ノンアルコール飲料は0%ではないかと思う人がいるでしょう。しかし、1%以下ならノンアルコールと記載しても問題ないという規定のため、飲みすぎると引っかかるリスクがあるのです。さらに、栄養ドリンクは微量ながらアルコールが含まれているため、疲れていても運転前に飲むことは避けましょう。
食べ物・飲み物以外の要因でチェックに引っかかる恐れのあるケース
食べ物や飲み物を食べていなくても、アルコールのチェックに引っかかることがあります。それは、アルコールを飲んだ後に充分な休息を取っていないことで、体内にアルコールが残っているケースです。
また、肝臓の機能低下などの要因でアルコールの分解が遅くなっていることもあります。また、朝起きて体の不調を感じる場合も、アルコールが分解しきれていないことが原因となっているケースもあるようです。
酒気帯び運転のアルコール度数は、飲酒を避けていてもアルコールが含まれているものを食べただけでも該当してしまう危険があります。さらに、体の調子によっては前日アルコールを摂取していても充分に分解されていないおそれもあるのです。そのため、運転の前に該当する食べ物を避けるだけではなく、異変があったら運転しない、運転の前にチェックすることが重要だといえるでしょう。
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